とあるサッカーバカの日常。ジェフ、バルサを強力応援中、平山、坂本大ファンのゆうし~のブログです。よろしくお願いします!


by yushi-futbol
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フィオレンティーナ対ユベントス@フィレンツェ

時は、4月9日(現地)。
セリエA・第30節のカードでした。
この試合、本来なら1週間前に行われているはずのもの。
ローマ法王の危篤で、延期になってこの日程になっていました。
だから観られたのは、ものすごい偶然の産物でした。

前日の夕食中の、添乗員さんのひとことに、イタリアに来て、
サッカーが観られるチャンスがあるのなら、観に行かなくてどうする!
・・・ということで、行ってまいりました。

試合は、8時半キックオフ。
たどりつくのも一苦労、観戦する場所を確保するのも一苦労、
帰るのも一苦労。
それでも、ものすごく満足しました。
相当長いですが、観戦記、いざスタート。



その日の観光を終えて、チケットを手配してくれるアキラさん(現地在住)の
経営するお店へ。
前日の夕食で同じテーブルにいて、「じゃあご一緒しましょう」という
熊本から来ていた夫婦とともに、チケットを受け取り、軽く食事をしに、
近くのBar(バール・・・喫茶店のようなところ)に。

集合時間になり、アキラさんの店に行くと、総勢20名あまりが集っておりました。
その日、実は天気が悪く、どこからか雨合羽を手配してもらい、それを
購入して、いざバス乗り場へ。
バス内は、そんなに混んでいなかった。むしろ、スタジアムへ向かう車の列が
恐ろしい。運転の仕方も荒ければ、量もハンパじゃないし。
そして何より気がかりだったのは、「バスの運賃(1ユーロ)どうやって払うん?」ということ。
「チケットを買って」といわれたのだけれど、車内で買えると思って1ユーロ
握っていたら、目的地に着いていて、みんな降りていた。
私も降りた。
あれ、無賃乗車?(爆)
ちなみに帰りも、同じ事をした(おい)。

バスを降り、騒然とする中をスタジアムに向かう。
途中、「ここオフィシャルショップですけど、何か買われます?」とアキラさん。
マフラーくらいはほしいなぁ・・・と思っていた私がそういうと、
「じゃあ早く行ってきて」といわれる。
小走りに店に入ったら・・・ほとんどみんなついて来てんじゃん!(爆)
・・・それはさておき。
店に、日本人のスタッフがいて、「これは日本では売ってないものですよ~」という
ひとことにのせられ、何故か2本もマフラー購入。
1つは首に巻き、1つはかばんに巻きつけました。
即席フィオレンティーナ・サポーター完成!(謎)

スタジアムには、入るのもひと苦労なくらいの人ごみ。
背が低いワタクシは、前が見えないのと息苦しいのとで、かなり困った。
アキラさんの先導で中に入り、チケットに刻印。
そして席に行くも、空いていない。マジで。
そこには既に、いっぱいの人。収容5万人くらいのスタジアムに、実際はそれ以上
いたんじゃないか、と後で思ったくらい。
ここから試合開始までが、もう大変。

「私達のチケット、このラインなんですけど」と、私と熊本の夫婦3人で、
アキラさんに申告。
座っている人に、最初は普通に話しかけていたアキラさん。
でも、素直にどいてくれるわけもなく、延々と話が続く。後から聞いたのだが、
アキラさん、相当ブチ切れていたらしい。
この間の居場所に困った。
後ろから、「見えない」とつつかれ、「座る場所ないんじゃ!」とスペイン語で応戦。
うまくどいたところ、今度は他の人がつつかれる。
またスペイン語で応戦。しかし効果なし(爆)。当たり前だが。
うまく隙間をみつけ、熊本の夫婦は本来より2列くらい前へ。
私は本来より1列前に入り込み、何とか座る。後ろのほうでは、試合開始直前まで
アキラさんと現地の人との怒鳴りあいが続いていた。

選手が入場してくると、ほとんどの人が立ち上がってピッチに注目しだした。
私たち以外にも、席に座れずに隙間に立っている現地の人たちもいて、
「まぁとりあえず試合は観れるな・・・」という状態に収まった。
控えメンバーが歩いてくる中に、前日にホテルで目撃した中田を発見。
「あー、スタメンじゃない~」と、思わず呟く。
続いて、スタメン入場。ブーイングと拍手の入り混じった、ものすごい騒音でした。
そしてここでひとつ、気づいたことが。
主審は何と・・・あのコッリーナさんではないか!!
まさかまさか、こんなところで見られると思わず、相当嬉しかった。
デル・ピエロやネドベドも目にしたけれど、なにせユーベの選手。
名前を出すこともはばかられる状況だったので、おとなしくしていた。

試合開始。
轟音とも思えるような声援と、ブーイングが入り混じり、試合は動いていった。
選手の顔が、よく見ると見えるくらいピッチから近くて、
まさに「試合に飲み込まれて」いった感じ。
言葉はわからないけれど、歌にあわせて叫んで(?)みたり、飛んでみたり。
後から聞いたら、散々「お前ら邪魔だ」などと言っていたくせに、試合が始まったら
「おい、何でジャンプしないんだ。お前らもジャンプしろ」などと言われていた人も
いたらしい。
そんな感じで、あの異様ともいえる雰囲気に飲み込まれていった。

開始14分。フィオレンティーナ・パッツィーニのゴール!
スタジアム中の歓声と拍手に、私も同調。あの得点シーンは、見ていてすごく
興奮した。
しかーし、その後21分、ユーベのデル・ピエロのゴール。
得点して間もないうちに同点になってしまったことへのブーイングと、喜ぶ
ユーベの選手へのブーイングが響く。
ユーベサポーターの陣取るエリアに、発炎筒を投げる過激なフィオレンティーナサポーターも。
投げ返されてたけど(爆)。
ものすごい攻防の入れ替わりが激しく、見ていて本当に楽しかった。
始まる前に感じていた、身の危険(大袈裟か)はどこへやら、という感じで。
そうこうしているうちに、35分。フィオレンティーナ・キエッリーニのゴール!
その後10分ほど、相手の猛攻をしのぎきり、フィオレンティーナリードのまま
前半終了。

ハーフタイムは、何故かピッチ上に何かの広告と思われるでかい建て看板の
ようなものが出現。
それを見ていて、空いている隙間に無理やり座っていた。
すぐ横で、そして後ろで、アキラさんはまた、交渉というか怒鳴りあいを続けていた。
このハーフタイム中に席を移動する人も結構多く、
「どこでもいいから空いたら座ってください」というアキラさんの助言のもと、
半分くらいの人が席を確保できていた。
私は何故か見事に、現地サポーターに囲まれてしまい、ちょっとだけ怖かった。
つつかれたり、怒鳴られたりはしなかったけどね。
試合中はいいけれど、ハーフタイム中はそこらで飛び交う罵声や怒声に、
縮こまっていたのも事実だった。
そして、後半開始。

サイドチェンジをし、今まですごくよく見えていたフィオレンティーナの攻撃が
遠ざかってしまう。
フィオレンティーナ側にいた、私たちも含めてそこにいた人たちはみんな、
体をねじり、首を伸ばし、いすにのぼる人たちまでいて、フィオレンティーナの
攻撃を見守った。
しかし、後半さきに点を入れたのは、ユーベだった。
後半13分、イブラヒモビッチのゴール。
そして、2-2の同点に。
後半始まって同点になり、フィオレンティーナが再び点を取るまでは、
ユーベの選手がボールに一瞬でも触れようものなら、そして、ユーベの選手が
倒れればその倒れた行為に対して、フィオレンティーナの選手が倒されようものなら
その倒した選手に対して、強烈なブーイングの嵐が巻き起こった。
前半以上に、ヒートアップしていた。
私の後ろのほうから、ピッチに向かってペットボトルも飛んでいた。
ゴール裏付近では、発炎筒の投げあいも相変わらずで、
一瞬、「あれ火事なんじゃないの?!」と思ったくらい、何かがよく燃えていた。

同点にされてから17分、後半30分、フィオレンティーナ・ダイネッリのゴール!
再び、フィオレンティーナリード。
「これ勝てるかもなぁ」と思ったりもした。
そのくらい、攻撃にキレがありまくりでした。
でもそれは、フィオレンティーナだけじゃなくてユーベにも言えることでした。
自分も得点していたし、後から聞いたら全ての得点に絡んでいた
デル・ピエロのプレイは、敵ながら「さすが」でした。
試合も後残すところ9分、フィオレンティーナがリードを奪ってからわずか6分後、
後半36分に、ユーベ・またしてもイブラヒモビッチのゴール。
シーソーゲームだったこのカード、結局3-3で引き分け。
残念だなぁ・・・と思ったけれど、試合終了のコッリーナさんのホイッスル後、
すごく盛り上がるフィオレンティーナサポーター。
それもそのはず、ACミランと首位を併走するユーベ相手に、16位にいる
フィオレンティーナがあれだけの戦いをしたことへの賞賛と喜びがあったのだろう。

スタジアムを出るのにも、これまた大変。
他の人たち、アキラさんの姿を見失わないようにするのに一苦労だった。
何とかゲートをくぐって外に出たところで、今日の同点に気をよくした
フィオレンティーナサポのおじちゃんに、
「ナカ~タ~!」と声をかけられる。
「でも、今日はいなかったじゃん」とスペイン語で答えたら、
「今日はいなかった。でも次だ次!」・・・というような言葉が返ってきた。多分(苦笑)。
お互い大きくうなずき(意思の疎通はとれていたようだ)、おじちゃんは何故か
ゲートのほうへと消えていった。

帰りのバスも、チケットの買い方がやっぱりわからず、集団無賃乗車(こら!)。
でも、現地の人たちもそんな人ばっかりだったよ。いいのかそれで。
中心部に戻り、とあるホテルの前でアキラさんにタクシーを呼んでもらい、
分乗してホテルに着いた頃には、日付が変わっていました。
「試合観に行くなら1人で行ってこやぁ」と言った母は、半分寝ておりました。
テレビで試合を観ていたらしく、「おもしろかったね。点の入り方がすごい!」と
コメントを残し、さっさと寝に入っていました(泣)。
お風呂に入って就寝したころは、1時をゆうに回っていた。
観戦した嬉しさと興奮、一瞬だけど生きた心地のしなかった雰囲気、スタジアムの音が
体に染み付いて、しばらくは寝付けなかったけど。

総じて何がすごかったか、って、フィオレンティーナ対ユベントスは、現地でも
相当人気のカードで、サポーターの雰囲気がすさまじかったこと。
テレビでよく、発炎筒がたかれているのを見るけれど、あれを生で見たのは
当たり前だけど初めてで、そのかもし出す異様な雰囲気に、驚きまくった。
単にサッカーの試合じゃなくて、地元の威信をかけて!という空気が、
ありありと伝わってきました。
セリエAの試合は、興味を持ってみたことは今まであまりなかったけれど、
スピード感とテクニックはさることながら、その雰囲気を体感できたことは、
多分一生忘れられないと思う。
そのくらいの試合だったし。

行って良かった。
いろいろあったけれど、やっぱり最後にはそう思いました。
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by yushi-futbol | 2005-04-17 02:48 | 観戦記。